やすまる は、現在準備中です。

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おじいや島の人がそだてた ちょまの繊維や縄たちを販売しています

☆縄のこと
おじいは器用な人で、人から頼まれて漁で使う餌木も手作りしていました。
高齢になって、漁をやめて船を降り、さとうきびの世話をしていました。そのうち、家族に心配されて離れた場所にある畑にも行けなくなりました。暇そうにテレビを見て一日過ごしているおじいを見て、島で糸づくりのために栽培されていた苧麻を渡して「縄を作ってみて!」とお願いしたのが始まりです。
縄づくりが楽しいようで、会うたびに「もっと苧麻を持っておいで!」とリクエストされるようになりました。ありったけの苧麻をあちこちから調達して持っていくのですが、次に来るときにはもう全部縄になっています。そのうち、おうちの隣の小さな場所に苧麻を植えて、自ら刈り取って繊維とりをするようにもなりました。
おじいが亡くなったとき、私はテレビの裏に置かれていた苧麻繊維と縄を引き取りました。
世の中に出して、ほしい人がいたら使ってもらえたらいいな、と思います。おじいも喜びます。

☆ちょま繊維のこと
島では、織物のための糸の材料として苧麻が栽培されています。
島で苧麻を育て、それを刈り取って繊維をとり、糸を作って、染めて、織ります。
織物のためにはよい糸が必要で、よい糸のためにはよい繊維が必要なので、苧麻繊維は厳選されます。そうすると、糸には使えない短い繊維や古い繊維は、質が良くても使われずにしまっておかれています。手間暇かけて世話して繊維をとったことを考えると、とてもじゃないけど捨てられないんだろうなと思います。
おじいの縄づくりのために、この眠っている苧麻を買い取ることにしたところ、みんな喜んでくれました。
おじいが亡くなって縄づくりはもうできないけれど、繊維のままでもほしい人がいれば、これからも島の人が大事に取っている苧麻を活用していきたいな、と思います。